
足し算・引き算の、くりあがりとくりさがりでつまづいてしまうこどももいます。
算数習得にはいくつかの壁がありますが、一番初めに訪れる大きな壁になってます。
ではどんな対策をおこないますか? 計算に慣れさせるために、計算ドリルをたくさん解かせますか?
たくさん解かせてゲッソリさせる前に、解けない原因をさぐってみませんか?
では、くりあがり・くりさがりが出来ない原因は、なんでしょう?
ここでくりあがり、くりさがりの手順をおさらいしてみましょう。
たとえば7+8= の計算をするときは
1)7にいくつ足すと10になるかを考える (数の合成)
7 + 3 =10
2)8を3と何かに分ける (数の分解)
8 = 3 + 5
3)そして 7 + 3 + 5 = の計算をする
という手順になります。
また 11−8= の計算をするときは
1) 11を 10といくつかに分ける
11 = 1 + 10
2) 10から8をひく
10 −8 = 2 (数の分解)
3) 2と1を足す
という手順になります。
この計算過程では「10の分解・合成」に対しての理解が必要です。
「10の分解・合成」とは、こういうことです。
・ 10は 7 と いくつにわけられますか?
・ 8に あといくつで 10になりますか?
「10の分解・合成」が理解できてないと、手と足の指を駆使して計算することになります。
「10の分解・合成」を理解してもらうには、タイルをつかったり、「10は 7 と いくつにわけられますか?」みたいな問題をなんどもやってもらったりします。
じゅうぶん練習してもらいましょう。
そして「10の分解・合成」ができるようになったら、もういっかい、くりあがりくりさがりのやりかたをおさらいして、あとはくりあがり・くりさがりの計算を反復練習してもらいましょう。
反復練習に勢いがついて、何度も何度も解いて、暗算でできるくらいになったらいいですね。