LINE@で中高生を引き込む 〜三木楽器心斎橋店管弦楽器売場〜

 三木楽器は大阪の老舗楽器店。 わたくし(中野順一郎)も高校時代(吹奏楽部 パーカッション担当)のときに楽譜を買いにいったり大人になってからはキーボードを買いにいったり色々お世話になりました。

 なんと創業は文政8年(1825)。そんな老舗がLINE@を使ってると聞いて取材しにいってきました。

 全社でやってるのかと思いきや、なんといくつかある店舗のうちの一番大きい店舗「心斎橋店」の「管弦楽器売場」だけで取り組んでる。しかも1047人に配信している。(2013年9月2日現在)

 どのような想いで配信していらっしゃるのかを フロアマネージャーの小野剛司さんにお聞きしました。

写真を頼んだら、わざわざ楽器を持ってポーズ作ってくださいました。サービス精神あふれる小野さんに感謝。
写真を頼んだら、わざわざ楽器を持ってポーズ作ってくださいました。サービス精神あふれる小野さんに感謝。

---- LINE@を使い始めたキッカケは何ですか?

 

 LINEをユーザーとして使っていて、企業の公式アカウントが情報を配信してくるのは、気になっていました。でも使用料が高いですよね。

 ことしの1月くらいに、1ヶ月5,250円で使えるLINE@があることに気付きました。可能性があるんじゃないかと思い、いろいろ調べました。

 

 使おうと思ったのは理由が3つあります。

 

 ひとつは個人情報を貰わずに配信出来ること。従来、郵送のダイレクトメールもやってましたが、許可を貰って、住所と名前をいただかなきゃいけない。LINE@では画面操作ひとつで配信出来るわけです。

 

 もうひとつは、店に興味を持った人のみに配信出来ること。情報が欲しいなと思ったひとだけが登録してくださる仕組みですから。

 

 また、お客さんに中学生高校生が多くて、LINEをよくつかってるというのも決め手でした。

 

 4月から運用をはじめて5ヶ月ほど。配信先が1000を超えるようになりました。

---- 社内にはどのように提案したのですか?

 

 提案したときにはtwitterやFacebookなど他のメディアと比べて、どこがいいところなのか聞かれました。確かにユーザ数を比較するとtwitterやFacebookのほうが当時は多かったですし、そちらは無料、LINE@は月に5,250円、意味があるのかと聞かれたこともありました。

 

 そのときに強く推したのは、若い中高生がターゲットになること、そこではLINE@が有効であること、そして効果がなくなったらすぐやめることです。こういったメディアには流行り廃りがありますから、効果があるうちは取り組む、効果が出なくなったらやめる、ということが大事かと思ってます。

 

 まず会社のホームページがいまのところスマートフォンに対応してませんから、スマートフォン対応のページが欲しかったのです。スマートフォンに情報を流せるようになったのがよかったところです。

 

 また、部活をやってる中高生には、一人の生徒に向けて情報を送ると部活の中で広がります。これが大きいですね。

---- 業界で他に取り組まれてる所はあるのですか?

 

 全国にいくつか店舗のある楽器店さんで取り組まれてるところがあります。そこでは全国の店舗、全ての楽器対象に情報を配信していらっしゃいます。 わたくしどもの特徴は管弦楽器のお客様だけにターゲットを絞って情報配信出来ることかと思ってます。

 

 使ってみて思ったのは、アパレルには向いてるなということです。まずターゲットの年齢が元から絞ってありますし、どういうものを売るかも決まってる。そして店舗数が多くても新アイテムは一斉発売ですから情報発信のタイミングも的確にすることができるからです。

---- LINE@のアカウントはどのようにしてお客様にお知らせしてますか?

 

 まず店頭、Webサイトで告知してます。店頭ではLINEのキャラクターを横に置いたりして目に止まるようにしています。

 また、これは私どもだけの特徴ですが、学校のクラブが定期演奏会をするときにそのパンフレットに広告を出すよう頼んでくださります。そこにLINE@アカウントの高知をするようにしています。

 

 ただ、どの告知方法によって効果があったのかはわかりません。

売場内に置いてあるLINE@アカウントのお知らせ。写真真ん中に写ってる案内物はLINEから支給されます。
売場内に置いてあるLINE@アカウントのお知らせ。写真真ん中に写ってる案内物はLINEから支給されます。

---- 狙いはなんですか?またどのような効果がありましたか?

 

 狙いは三木楽器というブランドを学校や出先など店の手の離れた所で話題にしてほしいということです。

 

 中高生の部活ではひとりが見ていただけると情報が広がります。交通費がかかる分、割り引かせていただけたらという想いでクーポンを作っています。

 

 発行したクーポンに対し来てくださった方は1%か2%あるかどうかというところです。

 ただ、LINE@をやってなかったら「あのひとはここに来てない」ということはあるかとおもいます。

 今の世の中、10%20%来店をあげるツールは、そうそうないのではないでしょうか。少しの全体の底上げは出来てるかと思います。

 底上げになるものは何でもやって行きたいです。

 

 

 

 

実際に配信されたクーポン。

 

クーポンが配信されても相手が「いま買いたいものに、使えない」場合、それは集客効果を生みません。

 

 

 三木楽器心斎橋店管弦楽器売場のLINE@では、売場に売る人、つまり管弦楽器のユーザが友達登録することがほとんど。そのため、そのユーザがセール中に買うとおもわれるもの(この場合は、お手入れ用品や、木管楽器で使われるリードなど、消耗品)にターゲットをしぼった販売促進が出来ます。 これが特徴だとおもいます。 (中野)


---- 今後LINE@に期待することは何ですか?

 

 LINE@がクーポンを手に入れるツールとしてまだまだ認知されてないのではないかとおもってます。

 あべのQ's Mallがうまいなとおもうのは、モール全体のアカウントもありますし、それぞれの店もアカウントを持って配信してることです。Q'sモールにいくひとは、行ったらクーポンを探そうというふうになってるんじゃないでしょうか。

 

 マクドナルドに行くときにスマホのアプリでクーポンさがしますよね。そんな感じで、その店に行くならLINE@アカウントがないかさがしてクーポンを手に入れるような習慣が根付いてくれたらな、そのためにLINE@がもっと普及してくれたらなと思ってます。

 

 

 

---- ありがとうございました。